最近、奥さんのお腹を触ると赤ちゃんがいて動いているのがわかるようになりました。動きがわかると結構楽しいものです。お腹を撫でているとちょっと他よりも出っ張って堅い部分がありました。多分、そこが赤ちゃんの頭だと思いますが、頭の位置が結構移動します。横になったり下になったりしていますが、横になったりすると「さかごにならないかな」と心配してしまいました。
そこで、さかごについての知識を増やそうと思って調べてみました。
1.さかごのほとんどは自然に治る
妊娠32週くらいになると、赤ちゃんは自然に頭を下にした状態を取り、出産に備えます。これを「頭位」と呼ぶのですが、分娩の際には頭から出てくるのがふつうです。
しかし、どういうわけか頭が下がらず、おしりや足から出てくる赤ちゃんがいるのですが、これがさかごで、医学用語では「骨盤位」と呼ぶらしいです。
赤ちゃんは羊水の中で自由に動きまわっていて、妊娠30週くらいまでは、約20%がさかごになっているそうです。その後、自分で回転して頭位になる赤ちゃんが多く、最後までさかごの赤ちゃんは全体の4%くらいだそうです。ですので、妊娠中期のときや後期でもそこまで心配することはないようです。
2.さかごのリスク
さかごには次のリスクがあると言われています。
・臍帯(さいたい)が圧迫される
さかごのまま出産すると、臍(へそ)の緒が骨盤と赤ちゃんの頭の間に挟まれるので、酸素が赤ちゃんに行きにくくなり、赤ちゃんが仮死状態になったり、脳に後遺症が残ることがあるそうです。
・臍帯脱出が起こりやすい
頭が下の正常な形である頭位の場合は、頭が骨盤の中に入り込むのですきまがなく、へその緒が下がったり、先に出てしまうことはまれですが、さかごの場合は、おしりや足の隙間からへその緒が先に出てしまいがちです。こうなると、やはり酸素の供給が途絶えて赤ちゃんが危険な状態になります。
この他、陣痛微弱や早期破水もおこりやすく、さかごの半数は帝王切開になっているようです。
3.さかごの治療
なにもしなくても自然に治ることが多いようです。腕と膝を床につけておしりをあげて、膝は開いて腰をできるだけ高くする「胸膝位(きょうしつい)」や鍼灸、マタニティスイミングの水中倒立などが効果的と言われているそうです。
さかごに効くツボもあるようです。
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