奥さんが妊娠してから、最初はあまり自分が父親になるという実感が湧きませんでした。しかも、妊娠初期は流産の可能性も高いので、自分の中で期待してしまうと、ダメだった時にショックが大きいと思い、あまり考えないようにしていました。
しかし、安定期に入り、更に妊娠後期に入って来ている状況で、改めて子供が出来たことに感謝したいと思うことがありました。
1.時間の流れを教えてくれる
まだ、お母さんのお腹の中にいるとはいえ、子供の成長は早いです。大人と違って目に見える「大きさ」というかたちで、成長を教えてくれます。その「成長」を目の当たりにすると、時間の流れの早さを感じることができます。
二十歳を超えると人間の身体的な成長が止まります。もっと歳をとれば老化という形でわかりやすいと思うのですが、20代から30代は自分の身体的な面では変化がなく、体の変化で時間の流れを感じることができません。
しかし、子供が成長することで改めて「時間は流れている」ということを実感します。そうすると、「自分はこのままで良いのか? もっと先に進まなければ」というやるきが出てきます。
だらだら過ごしていると時間の流れってなかなか感じることが出来ないですが、子供の成長のおかげで時間を感じることができるようになりました。
2.金銭的な緊張感が出てくる
子供ができることでいろんなプレッシャーができ、だらだらと生きていてはいけないという良い緊張感が生まれました。
一番わかりやすいのが金銭的なことです。子供が産まれれば、これからどんどんお金がかかりますので、どんどん稼いでいかないといけません。こういった世の中なので、子供が出来て金銭的なプレッシャーがかかることが怖くて子供を作れないという話も聞きますが、産まれてくる以上なんとかしないといけないという危機感が出てきます。
このあたりは考えても仕方がないと思っていますので、あとは自分ががんばるしかないのです。子供のためにもっともっと頑張らないといけないという良い緊張感が生まれました。
「お金がないから子供は欲しいけど」と考えていると、「お金が貯まったら子供をつくろう」という考えになってしまいます。しかし、「◯◯になったら◯◯しよう」と考えているといつまでたっても行動が出来ないような気がします。
「◯◯するためにはどうしたら良いか?」この考えが重要だと思います。子供が産まれたらあとは、自分で行動して稼いでいくしかないです。良い緊張感が出来てよかったと思っています。
今回の妊娠は計算していなかったのですが、もし今回妊娠していなかったら、金銭的なことなどを頭で先に考えて、もっともっと子供はもっともっと先の話になっていたかもしれません。そう考えると、今回のタイミングは良いタイミングだったと子供に感謝したいです。
3.親になる自覚で自分を成長させる
子供が産まれる前から奥さんとどうやって育てようかと考えていますが、そういったことを考える度に、「自分はどうなのか?」ということを考えてしまいます。
例えば、「ひとつのことを飽きないで極めるような子供になって欲しい」と考えましたが、果たして自分はどうなのか? ちゃんと子供に注意できるような人間なのかということを考えてしまいます。
自分自身、親に姿勢が悪いと怒られたときに親も姿勢が悪いので、あまり注意に対して納得出来ず怒ってしまいますが、自分の子供も多分同じように感じるのだろうと思うと、自分ももっと頑張らなければいけないと感じます。
親になるということで、自分自身も成長しないといけないことに改めて気が付かせてくれたことに感謝したいと思いました。
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