戦国武将の中でも抜群の知名度と人気を誇る武田信玄。特に男性に武田信玄ファンが多いと思いますが、その武田信玄が自分の子どもが産まれるときに安産祈願をした神社があります。
それが、「冨士御室浅間神社」です。たまたま近くに行く用事があったので、安産祈願に立ち寄ってみました。
・場所は河口湖畔
冨士御室浅間神社ということで、「冨士」の名前がついていたので、勝手に富士宮市にある浅間神社のことかと思っていたのですが、実際は河口湖にある神社でした。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町勝山3951番地
湖畔の道をナビに従って走っていくと駐車場の看板を見つけたので駐車しました。入り口にはでかでかと、「冨士御室浅間神社 武田信玄公安産祈願所」という看板が建てられています。本殿は国の重要文化財に指定されているようです。
ここからも入ることができるのですが、表参道が少し歩いたところにあるというので、ちょっと散歩がてら歩いて、表参道から入ることにしました。
5分くらい歩くと立派な鳥居のある参道の正面に来ました。
鳥居の両脇にはまだきれいな狛犬があります。
まだ、多少は初詣のお客さんがいて、賑わっているのかと思ったのですが、この規模の神社にしてはめずらしく、参拝者も観光客もまったくいなくて、貸し切り状態でとても静かでした。
参道の途中には小ぶりですが、立派な山門があります。
少し色がはげてしまっていますが、完成当初は色鮮やかできれいだったことを感じさせてくれる装飾です。
表参道を抜けると奥に拝殿がありました。
大きい神社なのに、ここまで1人もほかの参拝者に会いませんでした。人が多すぎると、神様もすべてのお願いを叶えるのは大変ですが、これならちゃんとお願いを聞いてくれるかもしれません。
ちゃんとお祈りをしてきました。
・武田信玄も参拝した
こちらの神社は武田信玄が武田、北条、今川の三国同盟のために北条氏政に嫁がせた長女の安全を願って参拝したという歴史があり、新田次郎の武田信玄にも登場します。
新田 次郎 文藝春秋 2005-04-10
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当時、武田と北条と今川は互いに領地を争う存在だったので、お互いに政略結婚で同盟を結び、その子どもが産まれることは国同士の絆を生む上で大切だったのですね。
このとき武田信玄が安産を願った長女の黄梅院は、北条家の五代目当主を生んでいるというので、その恩恵にあやかれればと思っています。