先日、地域の保健センターが主催する「パパママスクール」に行ってきました。奥さんが自分で、ネットで「◯◯市」「パパママ教室」「パパママスクール」「保健センター」などで検索したり、市役所のサイトへ行って見つけてきました。
予約制だったので、ネットで予約してくれていたので、一緒に行ってきましたが、思ったよりいろんな発見があって面白かったです。
1.意外とパパもいる
13時受付開始で、13時半開始の平日の昼間というなかなかサラリーマンは来づらい時間帯でしたが、妊婦15名くらいで、パパが自分も含めて3人もいました。意外と多く感じ、最近の父親の育児への感心は高いのだと改めて感じました。
場所は、地域の保健センターというところで、初めて来ましたがなかなか立派な建物でした。こんなところがあったのだと勉強になりました。施設にはいろんな部屋があって、子供が産まれたらいろいろとお世話になりそうな感じです。
2.最初の授業は母乳について
受付でテキストが配られました。中を見ると結構情報が詰まっていて、勉強になります。通販の広告ばかりの妊婦雑誌よりもよっぽど役に立ちそうです。
ほかには、「妊娠・出産がHAPPYになる! 私たちの体験集」という冊子がついてきました。中には、妊婦の苦労話や、感動話。妊娠中に電車で席を譲ってもらったので、自分も妊娠が終わったら譲ってあげる気持ちになったなどの体験記がたくさん掲載されていました。
なんとなく、どこかで見たような気がする…と、思って見てみたら発行元はベネッセでした。さすが、ベネッセ。子供が産まれる前からすでにマーケティングは始まっているんですね。
あとは、オムツ。
こちらも企業からの試供品です。特別におすすめだから配っているわけではないと、保健師の方が説明していました。さすが、公務員。特定の企業の肩は持たないです。
最初の授業は「母乳」についてでした。母乳のためのマッサージなど、自分にはあまり関係ないですが、奥さんは一生懸命聞いてメモをとっていました。話を聞いていると、妊婦はいろんなことに気を使って大変なんだと感じます。そういうことを感じることができるだけでも、家で妊婦の奥さんに優しくなるので、こういったパパママスクールには参加したほうが良いのだと思います。
ちなみに、母乳にはいろんな利点があるのだとわかりました。母乳は免疫、栄養、消化を助ける働きがあるそうです。また、母乳をあげることで、母の産後の回復が早くなったり、母子関係が良くなったりということもあります。テキストに書いてあったのですが、以前問題になっていた母乳に含まれるダイオキシンの問題も、今はそんなに心配することないとのことです。発がん性や免疫毒性があると言われるダイオキシンは脂肪に溶けやすい性質を持っていて、お母さんの体内に蓄積されているダイオキシンが母乳に含まれる脂肪と一緒に出ることからダイオキシン汚染が問題になっていました。
しかし、母乳だけを飲む期間はそう長くなく、母乳中のダイオキシンの量はこの20年で半減し、低下傾向にあるので、ダイオキシンを心配してミルクで育てることはないそうです。
ひと通り説明が終わると、今度は母乳のあげかたの説明と体験がありました。体験は実際の赤ちゃんの体重と同じくらいの3キロの人形で行います。
実際に持ってみると結構重く、母親は毎日何度も赤ちゃんを抱える大変さがわかりました。なんだかパパママスクールに参加してみて、女性の大変さを何度も実感しました。
首が座っていないので、頭の後ろを片手で支えて、赤ちゃんの体は膝にマクラなどを載せて支えると良いそうです。今は専用のマクラも売っているみたいです。すぐに必要になるものは早めに揃えて置いたほうが良いかもしれません。
(有)青葉
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産まれた直後の一ヶ月間は一時間おきにこれをするんですね。ママは大変です。パパにできることは、その大変さを理解してできることを手伝ってあげるということだと思います。
母乳をあげるときには、赤ちゃんの首だけを近づけるのではなく、体全体を体に近づけてあげると良いそうです。確かに、大人も首だけ横を向いて何か飲むのは大変ですね。そんな感じで1つ目の講座が終わり、休憩に入りました。
2.妊娠中や出産の体のトラブル
2つ目の講座は妊娠中や出産に関わる体のトラブルと対処法でした。腰痛や、肩こり、足をつったりという経験が、うちの奥さんだけでなく、いろんな人が訴えていました。
そういったことを改善するためには、運動という話をしてくれて、講義が終わったあと実際にみんなでマットレスを敷いて、保健師さんがストレッチを教えてくれました。
最近、運動不足だったので、自分でもこのストレッチはなかなか良い運動になりました。久しぶりに体を伸ばすのは気持ち良いものです。奥さんも子供のために動きを制限していましたが、動いて良いポーズを教えてもらったので、安心してストレッチが出来ました。
最後に、リラックスの方法を教えてもらいました。手をぐっと握って時間をかけて放すなど、緊張と緩みを使うことでリラックスできました。そして、3分くらい目をつぶってマットの上でリラックスして寝るという指示があり、ゆったりしていましたが、途中からいびきが聞こえてきて、本当にリラックスして寝ている人がいました。いつも体が緊張していると、リラックスしたときは短時間でも寝てしまうものなんですね。
3.グループワーク
最後は、グループワークです。6人くらいで1つのグループを作って自己紹介をしたあと、それぞれ他の人に聞きたいことを聞くという感じで話が進んでいきます。
うちの奥さんはワーキングママだったので、ワーキングママ同士の話をしたかったようですが、同じグループの妊婦さんは全員専業主婦でした。体重管理の話なども出ました。ほとんど、同じような妊娠6ヶ月や7ヶ月の人たちばかりで、同じ環境の人たちの話はとても参考になりました。講座よりもこちらの方が実体験ばかりで面白かったかもしれません。
そんな感じで、初めてのパパママ教室は終わりました。次回は赤ちゃんの「沐浴」についてです。沐浴は父親もできることなので、パパにも覚えさせようと、次回は旦那さんを呼んでくるという人もいました。
渥美 由喜 日本経済新聞出版社 2010-12-21
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